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ANAMNESIAC [アナムネージアック]

¥1,980 税込

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寄稿: 伊藤潤一郎
デザイン: 相島大地
推薦文:柴田元幸、川野芽生

編集・発行人: 岡田翔
発行:paper company

サイズ:173x105mm
ページ数:70p
言語:英・日
発行日:2024年11月30日
仕様:セミハードカバー|オフセット印刷
ISBN:978-4-911463-17-8
価格:1,980円(税込)
限定 1200部

スコットランド育ちの詩人が贈る、日常と記憶をめぐる探究の結晶。第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』に続き、著者自身による英日バイリンガル構成の11×2篇を収録。静謐さと軽やかさが共存する時空間に、永遠の余韻が吹き抜ける。映画『PERFECT DAYS』の翻訳を手掛けた高田怜央が、詩の歴史の新たな1ページをめくる。

<収録詩>

Before Time / 時の創られる前

Slower than light / 光よりもスロウ

Turtle / カメ

Bedtime stories / 眠れぬ夜のゆえに

For Paul’s Friend / ポールの友人に

5:22am / 午前5時22分

Sometimes / ときおり

AFTER YOU / あなたの跡

love to hear you speak, / ラヴ・トゥ・ヒア・ユー・スピーク、

A Ghost Ship / ゆうれい船

[ENCORE]
Peach: After "Between Walls" by William Carlos Williams
ピーチ:ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ「壁のはざま」に寄せて

Sometimes

Sometimes I forget
but sometimes I know
that life’s not time’s fool,
nor the god’s,
because when we are
they’re not here,
I stop my breath and swear.

ときおり

ときおり 忘れ
ときおり 思い出す
命は時の愚者ではないと、
神にも触れられやしないと、
なぜって わたしたちがそろうと
やつらは不在、
息を止めて誓うよ。

初出:「A Ghost Ship / ゆうれい船」(「FUTURE AGENDA [未来の議題]」他 二篇『ユリイカ』2023年3月号 より)、「Bedtime stories / 眠れぬ夜のゆえに」(連載『記憶の天窓』SIDE TRACK by TWO VIRGINS より)、「AFTER YOU / あなたの跡」(読売新聞 2023/11/24・夕刊 )ほか、全篇書き下ろし

あとがき

<寄稿文>
「風のひき算」伊藤潤一郎(哲学者)

著者プロフィール
高田 怜央 Leo Elizabeth Takada
詩人・翻訳家。英国スコットランド育ち、上智大学文学部哲学科卒。バイリンガル詩作および日英双方向の翻訳を行う。著書に第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』、写真家・遠藤祐輔との共著『KYOTO REMAINS』、作家・川野芽生とのZINE『黎明通信』など。翻訳にヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』、CHANEL 2023/24 Cruise Collection『TOMORROW ELECTRIC』、田口犬男「エミリー・ディキンスンからの電話」(MONKEY 英語版 Vol.5)など。NY派詩の訳書を構想中。

寄稿者プロフィール
伊藤潤一郎 Junichiro Ito
1989年生、千葉県出身。哲学者。新潟県立大学国際地域学部講師。著書に、『ジャン゠リュック・ナンシーと不定の二人称』(人文書院、2022年)、『「誰でもよいあなた」へ――投壜通信』(講談社、2023年)。訳書に、ナンシー『あまりに人間的なウイルス――COVID-19の哲学』(勁草書房、2021年)、カトリーヌ・マラブー『泥棒!――アナキズムと哲学』(共訳、青土社、2024年)など。

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