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Kaguya Planet No.4 プラネタリウム
¥1,650
著者:南木義隆 田畑祐一 早海獺 鬼嶋清美 発行:Kaguya Books A5判 152ページ 並製 プラネタリウム100周年! 古代から星たちの輝きに心惹かれ、その謎を究明してきた人類は、天の空を再現しプラネタリウムという素敵な装置を作り上げました。近代的なプラネタリウムが1923年にドイツのイエナで試験公開され、1925年にドイツ博物館にて世界で初めて常設されてから、現在で100年。100周年を記念して、世界では様々な記念事業が行われています。 『Kaguya Planet No.4 プラネタリウム』でもプラネタリウムは様々な点で魅力的な場所として出てきます。天文好きを魅了する場所として、大切な人との思い出の場所として、天文好きな店員が集まるグッズショップの舞台として、星を媒介に人の希望を繋いでいく存在として……。SF小説やコラムを通して、プラネタリウムや天文の魅力を描き出します。 目次 ⚫︎小説 田畑祐一「マッチングアプリ」 南木義隆「星と巡り合う者たち」 早海獺「袋のなかはビッグバン」 ⚫︎ブックガイド 鬼嶋清美「プラネタリウム小説いろいろ」 ⚫︎ブックレビュー/コラム 堀川夢 J・G・バラード『沈んだ世界』ブックレビュー 腐ってもみかん「〈偽物〉にこそ宿るロマン ─プラネタリウムとガンダム─」 井上彼方「偽物と本物が交差するところ」 ⚫︎インタビュー 吉田育未 柞刈湯葉 ⚫︎連続企画 持続可能な同人誌作りを考える① 企画・編集・お金 ⚫︎Kaguya Future 2025 ⚫︎VGプラスの活動報告
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Kaguya Planet No.3 食
¥1,650
特集:食 幸せな食卓? 食べることは喜びや楽しみをもたらしてくれると同時に、「奪う」という行為でもあり、様々な抑圧も生み出す両義的な行為です。そしてその暴力性をはらんだ一面は、食をめぐる社会問題とも結びついているように思います。食の両義性や暴力性について、小説・エッセイ・ブックレビューなどを通して考えます。 コンテンツ ⚫︎特集に寄せて 紅坂紫「しあわせな食卓?」 ⚫︎小説 エフゲニア・トリアンダフィリウ「ボーンスープ」(紅坂紫訳) 紅坂紫「鬼姫と絵師」 鈴木林「なく?」 ⚫︎エッセイ 清水裕貴「美しい腸のための生活」 ⚫︎ブックレビュー 堀川夢 リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』 ⚫︎コラム 齋藤隼飛「おいしくなったチミチャンガ ヒーロー達の食文化」 鯨ヶ岬勇士「チョコミントベーグルと大豆ミート」 井上彼方「食べることがもたらす情動」 ⚫︎PICK UP 『トウキョウ下町SFアンソロジー:この中に僕たちは生きている』 『ヴェノム:ザ・ラストダンス』 ⚫︎イベントレポート グラスゴー・ワールドコン(世界SF大会)レポート 第2回カモガワ奇想短編グランプリ ⚫︎VGプラスの活動報告 サイズ:A5 ページ数:90ページ 一般価格:1650円(税込) ISBN:978-4-911294-02-4
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Kaguya Planet パレスチナ
¥1,650
発行:Kaguya Books 語りと報道の偏りに抗して──。 2023年10月7日以降、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が激化しています。 この攻撃は、決して10月7日に突然始まったものではなく、70年以上にわたる迫害と虐殺の歴史とひと続きの民族浄化です。そして、この惨状を招いてしまった責任の一端は、植民地主義や深刻な人権侵害をずっと見て見ぬふりしてきた国際社会にあります。 日本でSFに携わるメディアとして果たすべき責任は何か。そう考えて、これまで日本にあまり届けられてこなかった、パレスチナのSFを紹介する特集を組みました。 特集では、パレスチナ人作家、パレスチナにルーツのある作家による、パレスチナを舞台にした小説を掲載している他、編集部による解説やテーマに関連したコラムを掲載しています。 目次 コンテンツ ⚫︎小説 ズィヤード・ハッダーシュ「ここの外では」(佐藤祐朔訳) ソニア・スライマーン「ムニーラと月」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳) タスニーム・アブータビーフ「継承の息吹」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳) 牧野大寧「城南中学校生徒会役員選挙『カレーVSラーメン』」 ⚫︎コラム 井上彼方「SFとイスラエルとパレスチナ」 堀川夢「英語で読むパレスチナのSF」 齋藤隼飛「プレイヤーへの期待、その裏にあるキュレーターの責任」 鯨ヶ岬勇士「スーパーヒーローはどこにいるのか。それはあなたかもしれない。」 ⚫︎PICK UP 『野球SF傑作選 ベストナイン2024』 『SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて』 ⚫︎インタビュー 映画『カミノフデ ~怪獣たちのいる島~』総監督・村瀬継蔵&特撮監督・佐藤大介 インタビュー SF作家対談:天沢時生×水町綜「不良とバイクとSFと」 ⚫︎イベントレポート IMAGINARC 想像力の音楽 ⚫︎VGプラスの活動報告 著者プロフィール ズィヤード・ハッダーシュ (ズィヤード ハッダーシュ) (著) 1964年イェルサレム生まれのパレスチナ人作家。高校の国語教師としてキャリアをスタートし、短編小説を中心に新聞などで作品を発表。現在までに12の短編集を出版。パレスチナ文学賞ほか数々の賞を受賞し、またノミネートされている。国際文学コンベンションへの登壇講演、朗読会などの活動も行う。現在はパレスチナのヨルダン川西岸地区在住。 ソニア・スライマーン (ソニア スライマーン) (著) パレスチナ系、アメリカ在住の作家。パレスチナの民話や伝承を題材としたファンタジーやSF作品を多く発表している。作品は英語で読めるアラブの文芸を紹介しているメディアArablit、アフリカ系作家によるSF雑誌FIYAHのパレスチナ特集、そのほかFANTASY Magazine、Lackington’sなどさまざまな媒体に掲載されている。 タスニーム・アブータビーフ (タスニーム アブータビーフ) (著) 1996年パレスチナ・ガザ生まれ。ガザのアル=アズハル大学を卒業したのち、2018年にアメリカに移住。2015年にスウェーデンとガザの文化交流を目的とした団体Novell Gazaが主催のNovell Gaza短編賞を受賞し、受賞者アンソロジーである『Novell Gaza 2』に作品が掲載。現在はマサチューセッツ州で歯科医をしながら執筆活動をしている。 牧野 大寧 (マキノ ダイネイ) (著) 2023年、「城南小学校運動会午後の部『マルチバース借り物競走』」で、第三回かぐやSFコンテストの読者賞を受賞。おとめ座、夏の終わり生まれ。好きなクレープはシュガーバター。そして現代ジャズのファン。
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Kaguya Planet vol.1 気候危機
¥1,650
『Kaguya Planet vol.1 気候危機』 特集:気候危機 気温上昇、海洋汚染、エネルギー問題など、地球環境と人間や生物たちに大きな影響を及ぼしている気候変動。 身近な生活の中でも感じられるほどの変化が顕在化し、早急な改善や解決が叫ばれる一方、さまざまな社会問題と絡み合っている複雑な問題でもあります。 マガジン『Kaguya Planet』の記念すべき創刊第1号には、ウェブメディアKaguya Planetで2024年1~3月に開催した「気候危機」特集の掲載小説3作のほか、テーマにまつわるレビューやコラムを収録しました。 フィクションや批評を通して、気候危機が抱える〈交差性〉の一端をのぞき見てみませんか。 ⚫︎小説 化野夕陽「春の魚」 津久井五月「われらアルカディアにありき」 エラ・メンズィーズ「雨から離れて」(川崎遥佳訳) ⚫︎ブックレビュー 堀川夢 アンナ・カヴァン『氷』 ⚫︎コラム 鯨ヶ岬勇士「バルタン星人と気候危機〈二〇億三〇〇〇万人の移住〉」 齋藤隼飛「気候危機の時代のSF映画」 ⚫︎インタビュー ゲーム『Rise of the Ronin』英語版 高杉晋作役 リック・クマザワが語るレプリゼンテーション 映画『ペナルティループ』監督・荒木伸ニ 俳優・山下リオ ⚫︎PICK UP 『流転の地球 ─太陽系脱出計画─』コラム サイズ:A5 ページ数:64ページ 一般価格:1650円(税込) ISBN:978-4-911294-00-0