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2024-2025福袋セット
¥5,000
『ゴースト・イン・ザ・プリズム』『だれかといない場所』『ゆけ、この広い広い大通りを』の3冊と、日々詩喫茶室ランチエコバッグのセットです。 定価6600円→5000円(1600円お得!)
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ゴースト・イン・ザ・プリズム
¥2,420
筆者:黒田八束 イラスト:岩﨑美空 夏休み、中学生のジュンは、ハチドリ型分身ロボットに乗り移った妹ミナと友達のザジとともに、急に亡くなった叔母・アンの住んでいた街へ出かけることに。 途中、死んだ人に会える『プリズム』のうわさを聞いて……。 自閉スペクトラムの子どもの旅の物語。 YAノベル。 対象年齢:中学生~ UDフォント使用・ふりがな多め
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だれかといない場所
¥2,200
共有地にはかならず他者がいる。 「共有地だ」と思う場所では、その他者とわたしはつながることよりも、つながらないことのほうが多かった。 だれかの個人的な営みや行動、だれかの思いや試行錯誤、だれかののこり香――ここにいる/いただれかが、たたずみ、見わたす気配だけがあって、ここは、わたしもいる場所である、あなたもいる場所である、という空間だけがある。 「だれか」同士のまま、ひとりでたたずみ、見まわす、――やすらぎ、くつろいだとき、軌跡と、場、そのものが、「わたしたち」である場所を、共有地と、わたしは呼ぶのかもしれない。 まち、書店、本(をつくること)、居場所と名乗り開かれた場所、五つの『共有地』で営む存在たちのエッセイ5編収録。 執筆者 井上彼方(VGプラス) 小泉初恵(水俣・相思社) 佐藤創(鳥羽・なかまち) 関口竜平(本屋lighthouse) 大東悠二(HIBIUTA AND COMPANY) 編集・井上梓 小エッセイ・孤伏澤つたゐ 関口竜平 適当な空間、得体の知れない大人 「町には本屋が必要だ」。そんな言葉を「本」を取り巻く状況ではよく耳にする。本屋は共有地、とも。いったい町に必要とされている本屋とは、共有地であるとは?そんな逡巡なんて関係なく乱入してくるこどもたち。書店主と子供たちの関係について。 井上彼方 それでもその先を夢見て 小説を書く/読む場を開くとき、書籍は読者が集う場所になる。SF小説を通して、そして、一緒に暮らしているぬいぐるみや猫たちとのかかわりを通して、「他者」のいる場を考えてゆく。 ここではないよりよい世界を夢見ることの、現実を変革する力を信じて。 小泉初恵 水俣、メガネ、天然魚 海と山に囲まれた小さな町、水俣。全国どこにでもありそうなこの町はかつて水俣病が起きた場所。そして、天然の魚みたいなひとがたくさんいる。この町で起きたことを、語り、伝えようとしてゆくことを、町の外からやってきて、町に暮らすまなざしで語る。 佐藤創 鳥羽・なかまちに住んで 三重県は鳥羽、なかまちに、地域おこし協力隊としてやってきた佐藤さん。地域の人とのほど良い距離感や関係、この町に住み、事業をやってゆくことについて。ちょっとだけ自由な無法帯での生き方の具体例。 大東悠二 わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる 子どものころ、母と映画をみた時間が「わかち合い」の原点だった。 二度のパリ旅行、シェイクスピア&カンパニー書店との出会い、ちがいのある人が共に過ごせる「共有地」、だれもに開かれた「場」づくりの軌跡。 目次 はじめに 関口竜平 適当な空間 得体の知れない大人 井上彼方 それでもその先を夢見て 小泉初恵 水俣、メガネ、天然魚 佐藤創 鳥羽・なかまちに住んで 孤伏澤つたゐ まちのいちぶのヘンテコリン 大東悠二 わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる。 ページ数 128 判型 B6 装丁 やまぎわさゆり 著者プロフィール 井上彼方(著) SF企業VGプラス合同会社代表。オンラインSF誌 Kaguya Planetのコーディネーター、SFレーベルKaguya Booksの編集者。編書『新月/朧木果樹園の軌跡』『京都SFアンソロジーここに浮かぶ景色』(社会評論社)、共同編集『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』など 小泉初恵(著) 一九九一年兵庫県神戸市生まれ。自由学園卒業。立命館アジア太平洋大学卒業。二〇一五年から一般財団法人 水俣病センター相思社 職員。現在は展示・資料担当。二〇二三年から 一般社団法人 水俣・写真家の眼 事務局。 佐藤創(著) 一九八八年生まれ。東京都あきる野市出身。大学で映像制作を学び、卒業後テレビ番組制作会社等で働く。二〇一七年、鳥羽市に地域おこし協力隊として移住。鳥羽なかまち会代表。 関口竜平(著) 一九九三年二月二六日生まれ。法政大学文学部英文学科、同大学院人文科学研究科英文学専攻(修士課程)修了ののち、本屋lighthouseを立ち上げる。著書『ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場所』(大月書店)。将来の夢は首位打者(草野球)。特技は二度寝。 大東悠二(著) 一九八六年生まれ。三重県伊勢市出身。高校卒業後、障害福祉サービスに十年従事したのち、二〇一五年に合同会社おうばいとうり設立。三重県津市久居で生きにくさを抱えた人の居場所(ひびうた)と、違いのある人が共に過ごせる共有地(HIBIUTA AND COMPANY)をつくっている。 孤伏澤つたゐ(著) 二〇二三年九月日々詩編集室から『ゆけ、この広い広い大通りを』刊行。代表作は『幻想生物保護官日記』『浜辺の村でだれかと暮らせば』(いずれもヨモツヘグイニナ刊行)。澁澤龍彥が好き。 井上梓(著) 日々詩編集室室長 装丁者プロフィール やまぎわさゆり 三重県在住の絵描き。6年前にオリジナルキャラクター「もじもじねずみ」が誕生し、絵を描く活動の傍ら、2021年にシルクスクリーンで遊べるアトリエ『旅するアトリエmojimoji』をオープンしました。
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アーカイブ「場所を営む/社会を変える」
¥1,650
2023年12月17日、三重県津市久居HIBIUTA AND COMPANY内で開催した 本屋lighthouse関口竜平、本屋・散策舎加藤優、日々詩書肆室村田奈穂の三名のトークアーカイブ。 「場所を営む/社会を変える」をテーマに、セーファースペースとしての場所をつくること、それをつづけていくことについて三人の書店主が言葉を交わします。 どうやって生きていったらいいのかな、なんで生きてるのかなって悩んでるひとに読んでほしい本がある。――村田奈穂 自分は昔から本だけは好きで、十五年前ぐらいに初めてアルバイトをしたときから、いろんな書店で働かせてもらいました。なぜ、わざわざ書店というかたちで、本屋をやりたいのかというところに戻って考えてしまうんです。――加藤優 「意外とできることは多いんだな」というのは、自分が場所を持ったときに見えてくる面はありますね。場所を持つと世界がちょっとずつ変わっていくので、知識があれば気づけることが増える。――関口竜平 トークイベントの内容はもちろん、後日開催したアフタートークや、「場所を営む/社会を変える」をテーマにしたブックレビュー、エッセイを収録! B6判/カバー付き/123ページ
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ゆけ、この広い広い大通りを
¥1,980
日々詩編集室初の小説本です! ふたりの子を育てながら生まれ育った町で暮らすまりは、困ったことがあるといつも、友人の夢留を頼る。――父の介護をしながら地元で暮らしている夢留とまりは、かつて中学の同級生だった。ふたりは大人になってから出会いなおし、いまでは子どもやパートナーをふくめた付き合いをしている。 そんなある日、都会で生活していたもうひとりの同級生、清香が急に帰省することになって……。 わたしたちの困難さはわたしたちにしかわからず、わたしたちが、いまここで花見をすることに、どれだけの勇気を必要としたかも、だれもわかってはもらえない。 二児の子持ちの専業主婦、バイクと音楽がすきなトランスの女性、都市で働くことができなくなったフェミニスト。 三人の地元で生きる同級生たちの、静かな交流と試みについて。 A5サイズ/136ページ/本体リソグラフ印刷・カバーオフセット印刷 著者:孤伏澤つたゐ 表紙イラスト:岩﨑美空
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銘銘便り
¥1,800
『銘銘便り』は、一年を通した、写真と文の往復書簡です。 二人で始めてみたところ、他の誰かとも共有したくなって、2023年の秋には中間展を行いました。 本冊子は、その往復書簡を中間展以降も続け、更に再編したものです。 再編したのは、主に時間軸。 一連の流れで返事を送り合っていたのに、解釈を変えれば別の物語が見つかるのです。 不思議で、かつ当然、それのなんと楽しいことか。 こちらを手に取ってくださったあなたとも、そんな遊びができたなら。 <著者略歴> asobinotuduki 銘銘便りでは文を担当。 2021 年 9 月より『あそぶ/思考/感覚/そこにあること/受容を耕す/日常』などをキーワードとして、気の向くままに活動。 初めは、三重県津市にてインスタレーションとしての店舗を 2 年限定オープン。 その間、色々なイベントを開催し、店舗クローズ後も、哲学カフェやワークショップなどの形であそび続けている。 mizu__tama 銘銘便りでは写真を担当。 2021 個展 「とりをとりまし展」 津市大門ニネンノハコにて 2023 第73回みえ県展 写真部門 入選 「銘銘便り」 中間展 津市久居コミュニティハウスひびうたにて 2024 グループ展 「アナログルマチ」(第4回 歩く。見る。撮る。参加者作品展) 津市久居アルスプラザにて グループ展 HACCOA物語を書く講座【写真部門】受講生作品展 「窓の外」 津市久居HIBIUTA AND COMPANY にて 文芸誌「まちうた」6月号、9月号掲載
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窓の外
¥1,200
予定のない休日、カーテンの隙間から差し込む光の眩しさと暖かさ。 行きたい場所、やりたいこと、食べたいもの。 外での楽しい時間に思いを馳せながら、布団にくるまったまま日が暮れてゆく。 2024年夏にHIBIUTA AND COMPANYにて展示した作品「窓の外」。 本写真集は全展示作品に、この作品のきっかけとなった一枚を含む数点を加えてまとめたものです。 作者Webサイト https://mizutama.myportfolio.com/
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わかれについてのエトセトラ
¥800
「別れ話」という語からは「恋愛」が連想されがちだけど、「別れ」はどんな関係にも訪れる。その話をしたいし、聞かせてほしい。 小説、詩、エッセイ、手紙、ブックガイドetc etc……さまざまに語られる、恋愛”以外”の別れ話をあつめたアンソロジーです。 【収録作】 「冬生まれの、Mへ」そらしといろ(手紙) 「追ふ」佐々木紺(俳句・エッセイ) 「いつか地層の」平田有(詩) 「縦眼の王の国」くるくる(小説) 「ミサキの逃亡」正井(小説) 「椿堂念珠(略式36Ver.)」(磯崎愛) 「周囲から理解されにくい移籍をしたサッカー選手の推しを懲りずに推し続けている私の話」松本てふこ(エッセイ) 「残響を聞いている」わたぬき(エッセイ) 「別れ話のおはなし」みやさと(ブックガイド) 「なりたかったな」山中千瀬(短歌) 「ミュージック・ビデオ」穂崎円(短歌) 「さよならの断片、あるいは前世の記憶」柳川麻衣(エッセイ) 「コヨーテ」オカワダアキナ(小説) 「来世は貴方になりたいと」青葉える(小説) 【仕様】 2024年12月1日 発行 アンソロジー|B6|142頁|表紙用紙 ゆるチップ(そら)
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ロータス
¥1,700
誰かと生きてゆくこと、名づけられない関係を結ぶこと…… 「好き」という感情だけのつながりは、何故こんなにも儚いのだろう? 幼稚舎から大学まで一貫の名門・私立華胥女子学院を縁に蓮実と出会い、関わり、行き過ぎていった少女たちの連作七篇を収録。 【収録作】 ずっとこのまま、完璧に幸せなままで、いられたらいいのに―― 五月の晴れた日曜日、桃重は大学生になってから疎遠になっていた蓮実とピクニックに出かける。 かつての親密さを取り戻して二人で過ごした幸福な一日の終わりに、それでも不安になるのはなぜだろう? ――「ロータス」 「僕たちだけは変わらないでいよう」 少年どうしの純粋な友情に憧れる桐は、同級生・李里と親交を深め、OBの蓮実に惹かれて入った演劇部で理想の少年を演じることに熱中する。 永遠の友情を誓いあった桐と李里だが…… ――「リップスティックのL」 叶わない片想いの果てに失恋を繰り返し「修道院に入る」が口癖の菫子と、彼女を慕う後輩の紫苑。 ついに本気で神の花嫁への道を模索しはじめた菫子につきあって教会に通ううちに、菫子と一緒なら修道生活も悪くないと紫苑は思い始める。 ――「シスター」 ランジェリーを買うことに抵抗のある女子大生・ゆりのは、雑貨屋のような下着屋ブーケドゥリスで美人店員・桃重を通して彼女の友人・蓮実の家で「おとめ下着パーティー」をすることになる。 古い一軒家にひとりで住み、三十を過ぎて少年のような体つきの蓮実に、ゆりのは惹かれていく。 ――「リリイ」 「男装の麗人」はいつか必ず生身の女に戻るしかないのか? 美しい王子の姿のままで、幸せになることはできないのか? ライヴ会場で出会った蓮=蓮実に憧れてゴス・ファッションになり男装で通す茉莉花は、ロリータ男子の柊と結婚することでその答えを出そうとするが…… ――「トランスヴェスタイト/クロスドレッサー」 浮いた服装で、手の届かないミュージシャンに憧れて、自分だけがいつまでも取り残される…… 焦りと諦めを抱えている美桜が、結婚を控えた幼なじみの知映理に聞かされた意外な言葉。 2012年、あの震災から一年が過ぎた春の東京。 ――「ライフ・イズ・スパイラル」 母の茉莉花と大喧嘩し、親友・柘榴との関係も微妙で居場所がなくなった沙羅は、卒業生名簿を頼りに蓮実の家を訪ねる。 居候させてもらった古い一軒家の屋根裏で、深夜の浴室で、沙羅は意外なものを目にする。 柘榴の家には、柘榴が血の繋がった親よりも懐いている老女・桃重が暮らしていて…… ――「ロータス2」 【仕様】 2024年5月19日 新装2版発行 小説|文庫版(A6)|420頁|フルカラーカバー付
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本屋メガホンの営業日誌1
¥1,650
社会的マイノリティについて書かれた本をメインに取り扱い「小さな声を大きく届ける」ことをコンセプトに掲げる新刊書店「本屋メガホン」がメールマガジンにて配信している営業日誌を一冊にまとめたZINE。お店を運営する中で考えたことや、小さな社会運動として本屋を運営すること、それにまつわるモヤモヤなどについて。 “本誌を制作する過程で改めてこの1年間を振り返ってみると、パレスチナに連帯する大規模なデモに初めて参加したり、小さなデモを友人と企画したり、店内で読書会を継続的に開催したりと、パレスチナで起こる虐殺と民族浄化に対して、個人が運営する一書店としてどう抵抗できるか考え続け、実践し続け、そこから何を感じたか、という記録としても読めるかもしれません。”(「はじめに」より) “お客さんに、パレスチナ関連の本が多いですが関心がおありなんですか?と聞かれて、関…心……と思って一瞬フリーズしてしまった。「興味/関心がある」という言い方だったり、パレスチナ「問題」として自分とは関係のない外部にあるものとして他者化する言説に、最近なんとなく違和感を感じるようになってきて、この問いかけにもなんだかモヤモヤしてしまった。「われわれの」問題やろがい、という気持ちになる。”(「241006_営業日誌」より)
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ANAMNESIAC [アナムネージアック]
¥1,980
寄稿: 伊藤潤一郎 デザイン: 相島大地 推薦文:柴田元幸、川野芽生 編集・発行人: 岡田翔 発行:paper company サイズ:173x105mm ページ数:70p 言語:英・日 発行日:2024年11月30日 仕様:セミハードカバー|オフセット印刷 ISBN:978-4-911463-17-8 価格:1,980円(税込) 限定 1200部 スコットランド育ちの詩人が贈る、日常と記憶をめぐる探究の結晶。第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』に続き、著者自身による英日バイリンガル構成の11×2篇を収録。静謐さと軽やかさが共存する時空間に、永遠の余韻が吹き抜ける。映画『PERFECT DAYS』の翻訳を手掛けた高田怜央が、詩の歴史の新たな1ページをめくる。 <収録詩> Before Time / 時の創られる前 Slower than light / 光よりもスロウ Turtle / カメ Bedtime stories / 眠れぬ夜のゆえに For Paul’s Friend / ポールの友人に 5:22am / 午前5時22分 Sometimes / ときおり AFTER YOU / あなたの跡 love to hear you speak, / ラヴ・トゥ・ヒア・ユー・スピーク、 A Ghost Ship / ゆうれい船 [ENCORE] Peach: After "Between Walls" by William Carlos Williams ピーチ:ウィリアム・カーロス・ウィリアムズ「壁のはざま」に寄せて Sometimes Sometimes I forget but sometimes I know that life’s not time’s fool, nor the god’s, because when we are they’re not here, I stop my breath and swear. ときおり ときおり 忘れ ときおり 思い出す 命は時の愚者ではないと、 神にも触れられやしないと、 なぜって わたしたちがそろうと やつらは不在、 息を止めて誓うよ。 初出:「A Ghost Ship / ゆうれい船」(「FUTURE AGENDA [未来の議題]」他 二篇『ユリイカ』2023年3月号 より)、「Bedtime stories / 眠れぬ夜のゆえに」(連載『記憶の天窓』SIDE TRACK by TWO VIRGINS より)、「AFTER YOU / あなたの跡」(読売新聞 2023/11/24・夕刊 )ほか、全篇書き下ろし あとがき <寄稿文> 「風のひき算」伊藤潤一郎(哲学者) 著者プロフィール 高田 怜央 Leo Elizabeth Takada 詩人・翻訳家。英国スコットランド育ち、上智大学文学部哲学科卒。バイリンガル詩作および日英双方向の翻訳を行う。著書に第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』、写真家・遠藤祐輔との共著『KYOTO REMAINS』、作家・川野芽生とのZINE『黎明通信』など。翻訳にヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』、CHANEL 2023/24 Cruise Collection『TOMORROW ELECTRIC』、田口犬男「エミリー・ディキンスンからの電話」(MONKEY 英語版 Vol.5)など。NY派詩の訳書を構想中。 寄稿者プロフィール 伊藤潤一郎 Junichiro Ito 1989年生、千葉県出身。哲学者。新潟県立大学国際地域学部講師。著書に、『ジャン゠リュック・ナンシーと不定の二人称』(人文書院、2022年)、『「誰でもよいあなた」へ――投壜通信』(講談社、2023年)。訳書に、ナンシー『あまりに人間的なウイルス――COVID-19の哲学』(勁草書房、2021年)、カトリーヌ・マラブー『泥棒!――アナキズムと哲学』(共訳、青土社、2024年)など。
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黎明通信
¥1,650
詩と短編小説『黎明通信 [RAE-MAE SIGNALS]』 川野芽生 高田怜央 著 画像 海辺を散歩する小説家と、海辺に思いを馳せる詩人。 川野芽生と高田怜央が織りなす「海」の感触。 3点セット仕様: <本体冊子>A6サイズ/中綴じ製本/32p/表紙:特色印刷/本文:二色刷り/帯付き <蛇腹小冊子>112mm×80mm/外五つ折/帯付き <蔵書票 >名刺サイズ/表面:特色印刷 写真:川野芽生 編集:高田怜央 造本・デザイン:霧とリボン 発行日:2024年8月31日 価格:1,650円(税込) 限定 600部 小説家・川野芽生と詩人・高田怜央が「海」をモチーフに書き下ろした詩と短編小説のコレクション。本作では、川野による初の連作詩、高田による初の短編小説も収録。さらに幻のコラボレーション作品「竜胆に就いて/On Rindoh」を巻末に掲載。 収録作品 【詩】 花飛沫 Many Oceans [海たち] (足)(跡) Blue [ブルー] (貝)(殻) APPARITION メニュー Crying Blue [クライン・ブルー] そこに 最後のように 【短編小説】 難破船 TWILIGHT THEORY 【対話詩】 竜胆に就いて/On Rindoh 初出:川野芽生 × 高田怜央『奇病庭園』『SAPERE ROMANTIKA』W刊行記念トーク「文学はつねにすでに翻訳である」特典ペーパー(本屋 B&B、2023年) 著者プロフィール 川野 芽生 Megumi Kawano 小説家・歌人・文学研究者。1991年神奈川県生まれ。2018年に連作「Lilith」で第29回歌壇賞、21年に歌集『Lilith』で第65回現代歌人協会賞受賞。24年に第170回芥川賞候補作『Blue』を刊行。他の著書に、短篇小説集『無垢なる花たちのためのユートピア』、掌篇小説集『月面文字翻刻一例』、長篇小説『奇病庭園』、エッセイ集『かわいいピンクの竜になる』、評論集『幻象録』、歌集『人形歌集 羽あるいは骨』『人形歌集II 骨ならびにボネ』がある。2024年7月、第二歌集『星の嵌め殺し』刊行。 高田 怜央 Leo Elizabeth Takada 詩人・翻訳者。1991年横浜生まれ、英国スコットランド育ち。上智大学文学部哲学科卒業。詩作に、第一詩集『SAPERE ROMANTIKA』、対話篇 『KYOTO REMAINS』(遠藤祐輔 共著)、「FUTURE AGENDA [未来の議題]」他 二篇(『ユリイカ 』)、「AFTER YOU [あなたの跡]」(読売新聞)など。主な翻訳に、ヴィム・ヴェンダース監督作『PERFECT DAYS』、ジュリアン・ビアバン・レヴィ監督作 CHANEL 2023/24 Cruise Collection『TOMORROW ELECTRIC』がある。NY派詩の翻訳を構想中。 著者noteより引用
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inch magazine PocketStories 02 この星を離れた種族
¥1,210
短篇小説をポケットに―― というコンセプトで、東京を拠点とするインディペンデント・マガジンinch magazineがリリースする海外文学翻訳シリーズ「PocketStories」の第二弾として、邦訳は初となる韓国で今注目のSF作家、パク・へウルのショートショート「鉄の種族」と短篇小説「ゆりかご惑星」の二篇を収めた『この星を離れた種族』を刊行します。 今回刊行する『この星を離れた種族』のジャンルはCli-Fi(クライファイ=気候変動フィクション)。日本ではまだあまり馴染みがありませんが、世界のSF界で潮流となっている「気候変動+SF」です。 「鉄の種族」は、地球を離れた人類の痕跡を探査する地球外生物の視点で「報告書」という形を取りながら、なぜ人類がいなくなったのか、ユーモラスな誤解などを混ぜながら推察するというショートショート。 短篇小説「ゆりかご惑星」は清掃労働者の難民女性が家族の安全と引き換えに地球を離れ、ひとり開拓者として他の惑星を地球化(テラフォーミング=侵略化)する役割を担わされる物語。大きなテーマを捉えながら社会格差や環境破壊、差別に向き合い、ひとりの人間の小さな物語を描いており、イギリス製作で映画化も決定しています。 巻末にはSF書評家、橋本輝幸氏によるCli-Fiの歴史を解説する「気候変動SF小史」も掲載しています。 また、装画、挿画は滝口悠生『長い一日』、窪美澄『ははのれんあい』などでイラストを添えている松井一平氏によるアートワークです。 目次 鉄の種族 ゆりかご惑星 訳者解説 気候変動SF小史 橋本輝幸(SF書評家) ページ数 80 判型 W106mm×H184mm中綴じミシン製本 装丁 坂脇慶 著者プロフィール パク・へウル(著) 大学在学中であった2012年、『季刊文芸』の小説部門新人賞を受賞し、『ギパ(기파)』で2018年第3回科学文学賞長編部門大賞を受賞した。同年末、ムック誌『本日のSF#1』に短篇小説「希望を愛す(희망을 사랑해)」を掲載。2024年7月に初の短篇集『ゆりかご惑星(요람 행성)』が刊行され、表題「ゆりかご惑星」はイギリスで映画化が決定している。 廣岡孝弥(翻訳) 1981年富山県生まれ。『トトノイ人』をはじめ、リトルプレスの制作やサポート業に従事。2021年第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて『モーメント・アーケード』で最優秀賞を受賞。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン正会員。 装丁者プロフィール 坂脇慶 アートディレクター。1982年生まれ。紙媒体から映像、ウェブのディレクションなど領域を横断し活動。現在、雑誌『STUDIO VOICE』『PARTNERS』のアートディレクションを手がける一方、日々の仕事の中で生まれたアイデアを利用した“process”と題したグラフィックを制作している。keisakawaki.com
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inch magazine PocketStories01 生まれつきの時間
¥1,210
人類が一度滅亡したあとの世界。「成長センター」で目覚めたアルムはすでに十五歳だった。生殖能力をなくした人類を再生するプログラムで急速な教育とリハビリを与えられたアルムは、ある日センターを逃げ出すが……。 本書は、2022年4月に韓国のSF雑誌「The Earthian Tales」のNo.2「TIME TRAVEL with you」号で発表された短篇作品の翻訳版です。作者は日本に移住して15年、移民としての視点などを持ちながら韓国語でSF小説を書く作家です。2019年に韓国屈指のSF新人文学賞である第四回「韓国科学文学賞」の中短篇部門で『モーメント・アーケード』(2022年クオン刊)が大賞に選ばれてデビューしました。 本書が描く世界は大きなテーマですが、韓国で加熱する教育格差や世界で問題になるジェンダー格差など、様々な不平等を描きながら誰にも普遍的な物語になっており、男性読者が中心であった正確な論理的な科学技術に基づいた本格的ハードSFとは異なる、「少し不思議=SF」で現実社会と向き合う作品です。 本書の巻末には韓国に留学中で小説やエッセイなどを執筆するモデルの前田エマさん(「Hanako Web」など)と、「韓国SF小説が描くもの」について作者と対談しました。 格差やジェンダー問題などの現実社会の厳しさを韓国社会で見つめる役目として、文学や詩の重要性を民主化運動などを通して育んできた歴史のある韓国に現在、留学していて感じる視点から語っていただきました。 目次 生まれつきの時間 訳者解説 特別対談「韓国SFが描くもの」 前田エマ×ファン・モガ×廣岡孝弥 ページ数 80 判型 W106mm×H184mm中綴じミシン製本 装丁 坂脇慶 著者プロフィール ファン・モガ(著) 2006年に来日、東京在住。漫画家制作スタジオを経てIT企業で勤務しながら韓国語で執筆した『モーメント・アーケード』が2019年第4回韓国科学文学賞中短編部門で大賞受賞し、作家デビュー。邦訳された作品はほかに『透明ランナー』『スウィート、ソルティ』など。未邦訳に短篇集『夜の顔たち』、長篇作品『私たちが再び巡り逢える世界』『言葉なき者の声(仮)』などがある。 廣岡孝弥(翻訳) 1981年富山県生まれ。『トトノイ人』をはじめ、リトルプレスの制作やサポート業に従事。2021年第5回「日本語で読みたい韓国の本 翻訳コンクール」にて『モーメント・アーケード』で最優秀賞を受賞。オープンダイアローグ・ネットワーク・ジャパン正会員。 装丁者プロフィール 坂脇慶 アートディレクター。1982年生まれ。紙媒体から映像、ウェブのディレクションなど領域を横断し活動。現在、雑誌『STUDIO VOICE』『PARTNERS』のアートディレクションを手がける一方、日々の仕事の中で生まれたアイデアを利用した“process”と題したグラフィックを制作している。keisakawaki.com
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家父長制アンソロジー『父親の死体を棄てにいく』
¥1,500
【版元サイトより】 わたしたちの声が、沈黙に覆い隠されないように 家父長制に対するアンチテーゼとして、父親の死体を棄てにいく小説だけを集めた文芸アンソロジー。 【仕様】B6サイズ/302ページ/フルカラーカバー 【警告】本アンソロジーは「父親の死体を棄てにいく」ことを題材としたアンソロジーであり、一部の作品には以下の描写・表現が含まれます。 暴力、家庭内暴力、性行為、性暴力 該当作品には事前に注意書きを付しています。閲覧の際にはフラッシュバック等にご注意ください。 ≪収録作≫(敬称略) ●Sewing Pieces Together(落山羊) 「次のお話を探そう」とあなたがノートをめくり、わたしは首を横に振る。「探すのはお話じゃなくて、夢だ」。語られゆくいくつもの断章について。 ●平成バベルの塔(マルチョウ) 時はバブル。空前絶後のタワマン建設のため、あやこは立ち退きを拒む「毒島倉庫」の説得に赴く。「毒島倉庫」の社長毒島鏡子は、呪う女として知られているが――。 ●外の世界は雪(黒田八束) 二〇一九年、コロンビア。とある法が共和国大統領によって承認されたその年、死期を悟った「わたし」は行方不明の妹に向けて手紙を書きはじめる。 ●いまはリビングデッド(梶つかさ) 「『リビングデッドとは、隷属する死肉である』」――研究者であるアルバが「作った」のは、特異な子どものリビングデッドだった。 ●歩けよ象ども(オカワダアキナ) ある朝あたいが目を覚ましたら、三人のパパたちはプールの中で死んでいた。あたいは、パパたちの死体をどうにかしようと奮闘し、ついには育った島を旅立つ。 ●いずれフーリは地に満ちる(ピクルズジンジャー) 戦魔女のアジナは、依頼を受けかつてゲリラに占拠されていた廃村を訪れる。そこでアジナは、フーリと呼ばれるひとりの魔神の少女に出会うが。 ●おお、同胞よ、父の言葉よ(孤伏澤つたゐ) 信用できないことばを喋るとされた父の死骸を棄てに、一族で一番の蛇狩りの男は飛び立つ。 【試読】 https://xfolio.jp/portfolio/K_yatsuka/works/716654 装画:タママ八月/挿絵:せん
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光や風にさえ
¥1,000
筆者:八束 発行元:おざぶとん この物語は私の記憶を再構築したもので、「こうだったのではないか」── そして「こうであってほしい」という願いを織り交ぜている。 未亡人として貧しい暮らしを送りながら、日系移民の社会に息苦しさを覚えるナオミ。 あるとき船着き場に現れた2世の少女に導かれ、より生きやすい場所、新天地を目指して開拓地からの逃亡を図る。 事故の後遺症により夫に捨てられた少女、幽閉される先住民の女性、水上で生活する娼婦……。 異国での旅を通じて、ナオミは自身が生まれ持った困難と向き合っていく。 社会から透明化された女性たちをめぐる、「語り」の物語。 【試読】こちら B6サイズ/256ページ/カバー仕様、スピン製本 (版元サイトより)
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MiNoRi+ (ミノリト) 創刊号
¥1,600
『MiNoRi+(ミノリト)』は、ジェンダーマイノリティ/セクシュアルマイノリティを主題とした創作物(漫画・小説・短歌・イラストなど)を専門に取り扱う雑誌です。 『創作を安心して読める・発表できる場』を目指して有志の作家二人が発足した創刊号です。 ミノリトの理念に賛同した作家たちが、読者に寄り添い、ともに歩んでくれる、あたたかで力強い作品をお届けします。 【執筆作家(敬称略)/作品タイトル】 <漫画> イトノケイ / 『カナリアの歌う朝』 藤城まり子 / 『楽園』『彷徨える人へ』 澄川小歌 / 『あなたを聴く』 はち / 『線を引く』 百葉箱 / 『STAND BY(スタンバイ)』 <小説> 村野真朱 / 『虎態(とらなり)』 <短歌> ミキカオリ / 『眠る金曜』 <イラスト> 依田温 / 『プライド』 【媒体概要】 タイトル:MiNoRi+(ミノリト)創刊号 体裁:A5・228ページ(表紙4ページ込) 発行者:イトノケイ、藤城まり子 公式サイト:https://minorit.net/
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庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー 任意の五
¥1,500
昭和の短編小説を通じて、男性性・父性を捉え直す。 庄野潤三「五人の男」から想起したものを自由に表現した文芸アンソロジーです。 クィアやプロテストへの言及が多い一冊になったのは、2024年のいま問い直されているのがそういうことなのだろうと思います。 男性性を利用してきたのは誰か。それに傷つけられてきたのは誰か。 わたしたちみんなではないのか。 気鋭の作家たちによる小説、論考、日記、俳句など。 原著を読んでいない方も楽しめる本だと思います。 [目次] 板垣真任「大合唱」 我那覇剛柔丸「波の五分(ごぶ)」 晋太郎「ペンタクル・サークル」 深澤元(つまずく本屋 ホォル)「読書メモ「五人の男」はなぜこの順番で並んでいるのか 」 宮月中「五人と鳥」 星野いのり「月の壜」 添嶋譲/宮崎竣輔「Profiles」 まさと「別れ—からかいは誰のもの—」 兼町ワニ太「動物園日誌」 隙間「うつわ日記」 暴力と破滅の運び手「悪魔の抱擁」 オカワダアキナ「ホーン・ホーン・ホーン」 瀬戸千歳「まんまるくてかわいいおばけ」 B6/216ページ
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イサド住み
¥1,000
筆者:オカワダアキナ 発行元:ザネリ [本文より] おれは怖くてたまらない。おれにどうやら命みたいなものがあって生きているってこと、おれの体の隅から隅まで生き物で、心や記憶まであって、おれという生き物が死ぬまでずっと生きているってことが本当に怖いんだけどうまく言えない。怖い。べそべそ泣いている。おれの言いたいことわかるか。わかれよ。うまく言えなくてもわかってくれよ。あんたは怖くないのか。たまたますれちがった誰かの気まぐれな採点によりおれの発言の価値は決まってしまい、裁定はそうそう覆らない。おれは布団をかぶって絶望している。隠れている。おれの話は誰にも聞いてもらえない。 でも川と川が十字に交差しているところが好きだ。毎晩見に行く。十字の縦も横もとても静かで、川面に団地の明かりが揺れている。夜の運河は油膜を張っているみたいにとろりとして見える。流れているというよりあれはきっと震えている。実際、横軸の小名木川に流れはないようなものだ。隅田川と旧中川を結ぶ水路で、雨の後や風の強い日くらいしかはっきりした流れを見せないし、流れの向きもしばしば変わる。きっとここには始まりも終わりもない。 始まりも終わりもないけど階段がありエレベーターがある。扇橋閘門といって、二つの水門が並んでいる。閘門より東は海抜ゼロメートル地帯で、満潮時の海の高さよりも低い土地。川を遮断して水位を下げてあり、小名木川には段差がある。川底ではなく水面に作られた差。船が通るときは二つの水門の間に船を入れ、水位を上げ下げし、船は差を乗り越える。 夜の運河はにおいが濃い。潮のにおいとどぶのにおいが混ざって、三階のおれの部屋まで届く。水面にちらちら揺れる明かりは銀紙を丸めてまた広げたみたいな光で、夜の黒い水はそれらを飲み込もうとせず震えるだけ。水はとても静かだ。ねっとりと移動している。光もにおいも川の上にとどまっている。 トランス男性が主人公のボーイズラブです。 セフレのことが好きになっちゃったけど、セフレには既婚男性の"推し"がいて……という三角関係のお話。 言いたいことが言葉になる前の、唸りと遠吠えの物語。闘いの物語です。 イサドは宮沢賢治の『やまなし』に出てくる言葉で「もうねろねろ、あしたイサドへ連れて行かんぞ」のイサド。10万字くらい。 冒頭試し読み:https://oka-akina.tumblr.com/post/701066477234716672/ あとがきのようなもの:https://oka-akina.tumblr.com/post/701978022339903488/ (版元サイトより)
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顔たち、犬たち
¥1,200
よく聞けこれはおまえの話。おれの話。どっちでもいい。 ずるい男のずるい話。男性性の呪いについて。 家庭にも仕事にも不満はないが、ささやかな破滅願望を弄ぶように男と性的な関係を結ぶ。 待ち合わせてトイレの個室で抱き合うだけの関係だったムムくんにだんだん懐かれ、奇妙な友情を育んでゆき……。 性的なふれあいにより解放されるもの、いたわりあうこと。 装画:谷脇栗太 『イサド住み』https://okwdznr.base.shop/items/69303797 の関連作です(あまり続き物にはなっていません) B6カバー付き/176ページ/10万字くらい 試し読み:https://drive.google.com/file/d/1pA17srE8i8T44p-x95h6TkdwxjNDvNaV/view?usp=sharing
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リチとの遭遇
¥800
夜になると父たちは庭のプレハブ小屋に集まり麻雀をしていた。 おれはいつもじっと見つめていたが仲間に入れてもらえなかった。 それはおれが子どもだったからってだけではなく、きっと何かが足りなかった。 もしもあのときルールを教えてもらっていたら、おれにはもっとべつの人生があったのか? 「おれはちゃんとゲイっぽいだろうか。うまくやれているだろうか」 子どものころの思い出と働き初めてからの鬱屈。 学生で雀士のリチ君と知りあい、ちょっと変化が起きるものの……。 セクシュアリティの試行錯誤とコンプレックスの話です。 カバー(造形製作):えも 文庫版/72ページ/3万字くらい 試し読み:https://oka-akina.tumblr.com/post/718189909441134592/
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戦略などなかった
¥880
詩人・海老名絢さんのエッセイ集。 詩を投稿すること、詩集をつくること、「生活」からはじまる詩についてのエッセイと日記を収録。 目次 戦略などなかった 水無瀬のこと 旅が好き 出会いときっかけ 投稿欄とその後の話 詩集を作る 詩を書く道具 詩が「終わり」と言うまで 日記の抜粋(2022/10~2024/5)
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悠久のまぎわに渡り
¥1,540
著者:孤伏澤つたゐ 発行:ヨモツヘグイニナ 110ページ/B6 2024年9月8日刊行 人間が滅びに瀕し、鳥や生き物たちが絶滅から遠ざかった未来。 電柱で生まれたコウノトリの「わたし」は、旅に出る。オスと出会い、卵を生むことになれば多くの場合旅は終わる、と父母は言う。 湖に通うオオワシの媼、二羽のメスで子育てをするライチョウ、直立不動の同族を慕う海の鳥、――。 人間が滅びから遠ざけようとした鳥たちの痛み、そして、絶滅寸前の人間たちの修復の物語。
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浜辺の村でだれかと暮らせば
¥1,200
"「だれかと暮らす気、ない?」 漁村で漁師をやってるおれのところにやってきたのは、同い年の都会の男。 ひとづきあいが得意じゃなくて、村の役に立つような能力も持ってない……。 それでもおれたちは、この暮らしをいとなんでいく。 三重県・志摩の漁村を舞台にした物語です。"