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生きてるだけでどんくさい
¥1,980
どうしてこんなにどんくさい?! タイヤにチェーンをつけるだけ、ホットケーキを焼くだけ、美容室で髪を切ってもらうだけ。 したいのはほんとうにただそれだけなのに、どうにもこうにもうまくいかない。 生きるのはほんとに不器用、でも、いろんなことにチャレンジしてる。 発達障害があるけどゆるっと楽しく生きている、原崎さんの毎日。 目次 生きてるだけでどんくさい 我が家のモジャモジャ白兎の話 我が家の灰色子猫のお話 優しくて働き者で味ご飯を愛する三重の人々について 美容室渡り鳥 対コロナ単騎籠城戦 踏み台の上で朝食を 物が増えると物が減る 人生周回遅れ中 ドクダミを右に 年中運転大凶日 「整体に行ったら、五万円払わされそうになりました」 ハムスターが入らない ノー、ストリートファイターズ 神様の居ない場所 著者 文章を書くのが三度の飯の次に好き。発達障害があるが飲食店で働きつつ、それなりに楽しく生きている。
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翼ある日々へ
¥2,200
孤伏澤つたゐ ネイチャーフォトライティングエッセイ集。 ミソサザイ、ハシブトガラ、ナベヅル、……冬になれば飛来するカモたち。旅をして/あるいは旅をせずに鳥を探した日々について。 祝福、言祝ぐ――「人間に見つめられること」は、鳥たちにとって本来有益に働くことのない出来事だ。 鳥たちと生息地を同じくする人間として「見ること」の功罪を問うネイチャーフォトライティングエッセイ集。 ミソサザイのクソデカボイス メスのいない世界 あるいはバードウォッチングにおける存在の消去 鳥たちのおくりもの 翼ある日々へ リソグラフ印刷による写真を収録。 A5版/リソグラフ印刷/104ページ
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まちうた 2025年3月号
¥1,100
まちのひとと本をつくる文芸誌「まちうた」2025年3月号(5)。 A5/104ページ 『まちうた』一周年に寄せた『流通と文化がおいてゆくもの、見過ごすもの』(井上梓)、ゆるっとたのしいエッセイ『年中運転大凶日』(原崎夏)、演劇暦20年の始まりの記憶『あの日、小ホールにイッセー尾形がいた』(市川”くるぶし”潤)ほか、小説・短詩・マンガ・イラスト等多数収録。 原崎夏/中村早希/月ホシオ/孤伏澤つたゐ/西世古智之/埜中なの/関口竜平/asobinotuduki/トモ/旅するアトリエmojimoji/市川”くるぶし”潤/岩﨑美空/井上梓
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ゴースト・イン・ザ・プリズム
¥2,420
筆者:黒田八束 イラスト:岩﨑美空 夏休み、中学生のジュンは、ハチドリ型分身ロボットに乗り移った妹ミナと友達のザジとともに、急に亡くなった叔母・アンの住んでいた街へ出かけることに。 途中、死んだ人に会える『プリズム』のうわさを聞いて……。 自閉スペクトラムの子どもの旅の物語。 YAノベル。 対象年齢:中学生~ UDフォント使用・ふりがな多め
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だれかといない場所
¥2,200
共有地にはかならず他者がいる。 「共有地だ」と思う場所では、その他者とわたしはつながることよりも、つながらないことのほうが多かった。 だれかの個人的な営みや行動、だれかの思いや試行錯誤、だれかののこり香――ここにいる/いただれかが、たたずみ、見わたす気配だけがあって、ここは、わたしもいる場所である、あなたもいる場所である、という空間だけがある。 「だれか」同士のまま、ひとりでたたずみ、見まわす、――やすらぎ、くつろいだとき、軌跡と、場、そのものが、「わたしたち」である場所を、共有地と、わたしは呼ぶのかもしれない。 まち、書店、本(をつくること)、居場所と名乗り開かれた場所、五つの『共有地』で営む存在たちのエッセイ5編収録。 執筆者 井上彼方(VGプラス) 小泉初恵(水俣・相思社) 佐藤創(鳥羽・なかまち) 関口竜平(本屋lighthouse) 大東悠二(HIBIUTA AND COMPANY) 編集・井上梓 小エッセイ・孤伏澤つたゐ 関口竜平 適当な空間、得体の知れない大人 「町には本屋が必要だ」。そんな言葉を「本」を取り巻く状況ではよく耳にする。本屋は共有地、とも。いったい町に必要とされている本屋とは、共有地であるとは?そんな逡巡なんて関係なく乱入してくるこどもたち。書店主と子供たちの関係について。 井上彼方 それでもその先を夢見て 小説を書く/読む場を開くとき、書籍は読者が集う場所になる。SF小説を通して、そして、一緒に暮らしているぬいぐるみや猫たちとのかかわりを通して、「他者」のいる場を考えてゆく。 ここではないよりよい世界を夢見ることの、現実を変革する力を信じて。 小泉初恵 水俣、メガネ、天然魚 海と山に囲まれた小さな町、水俣。全国どこにでもありそうなこの町はかつて水俣病が起きた場所。そして、天然の魚みたいなひとがたくさんいる。この町で起きたことを、語り、伝えようとしてゆくことを、町の外からやってきて、町に暮らすまなざしで語る。 佐藤創 鳥羽・なかまちに住んで 三重県は鳥羽、なかまちに、地域おこし協力隊としてやってきた佐藤さん。地域の人とのほど良い距離感や関係、この町に住み、事業をやってゆくことについて。ちょっとだけ自由な無法帯での生き方の具体例。 大東悠二 わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる 子どものころ、母と映画をみた時間が「わかち合い」の原点だった。 二度のパリ旅行、シェイクスピア&カンパニー書店との出会い、ちがいのある人が共に過ごせる「共有地」、だれもに開かれた「場」づくりの軌跡。 目次 はじめに 関口竜平 適当な空間 得体の知れない大人 井上彼方 それでもその先を夢見て 小泉初恵 水俣、メガネ、天然魚 佐藤創 鳥羽・なかまちに住んで 孤伏澤つたゐ まちのいちぶのヘンテコリン 大東悠二 わかち合う時を求めて、わたしたちの共有地をつくる。 ページ数 128 判型 B6 装丁 やまぎわさゆり 著者プロフィール 井上彼方(著) SF企業VGプラス合同会社代表。オンラインSF誌 Kaguya Planetのコーディネーター、SFレーベルKaguya Booksの編集者。編書『新月/朧木果樹園の軌跡』『京都SFアンソロジーここに浮かぶ景色』(社会評論社)、共同編集『結晶するプリズム 翻訳クィアSFアンソロジー』など 小泉初恵(著) 一九九一年兵庫県神戸市生まれ。自由学園卒業。立命館アジア太平洋大学卒業。二〇一五年から一般財団法人 水俣病センター相思社 職員。現在は展示・資料担当。二〇二三年から 一般社団法人 水俣・写真家の眼 事務局。 佐藤創(著) 一九八八年生まれ。東京都あきる野市出身。大学で映像制作を学び、卒業後テレビ番組制作会社等で働く。二〇一七年、鳥羽市に地域おこし協力隊として移住。鳥羽なかまち会代表。 関口竜平(著) 一九九三年二月二六日生まれ。法政大学文学部英文学科、同大学院人文科学研究科英文学専攻(修士課程)修了ののち、本屋lighthouseを立ち上げる。著書『ユートピアとしての本屋 暗闇のなかの確かな場所』(大月書店)。将来の夢は首位打者(草野球)。特技は二度寝。 大東悠二(著) 一九八六年生まれ。三重県伊勢市出身。高校卒業後、障害福祉サービスに十年従事したのち、二〇一五年に合同会社おうばいとうり設立。三重県津市久居で生きにくさを抱えた人の居場所(ひびうた)と、違いのある人が共に過ごせる共有地(HIBIUTA AND COMPANY)をつくっている。 孤伏澤つたゐ(著) 二〇二三年九月日々詩編集室から『ゆけ、この広い広い大通りを』刊行。代表作は『幻想生物保護官日記』『浜辺の村でだれかと暮らせば』(いずれもヨモツヘグイニナ刊行)。澁澤龍彥が好き。 井上梓(著) 日々詩編集室室長 装丁者プロフィール やまぎわさゆり 三重県在住の絵描き。6年前にオリジナルキャラクター「もじもじねずみ」が誕生し、絵を描く活動の傍ら、2021年にシルクスクリーンで遊べるアトリエ『旅するアトリエmojimoji』をオープンしました。
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アセクシュアル アロマンティック入門 性的惹かれや恋愛感情を持たない人たち
¥1,100
LGBTに関する議論から取りこぼされてきたものがある。 それが「アセクシュアル」「アロマンティック」などのセクシュアリティだ。 アセクシュアルとは「他者に性的に惹かれない」という指向で、アロマンティックとは「他者に恋愛的に惹かれない」指向をいう。 私たちは「誰しも他者を恋愛的な意味で『好き』になったり、性的な関係を持ちたいと思ったりするはずだ」という前提で日々を過ごしがちだが、そういった思い込みは彼らの存在を否定することになる。 本書ではアセクシュアルやアロマンティックの人々の経験や置かれている状況、歴史、そして関連する用語や概念を詳細に解説する。 松浦優(まつうら・ゆう) 一九九六年福岡県生まれ。 九州大学大学院人間環境学府博士後期課程修了。 博士(人間環境学)。 九州大学大学院人間環境学研究院学術協力研究員。 専門はクィア・スタディーズおよび社会学。 共著に『フェミニスト現象学:経験が響きあう場所へ』『アニメと場所の社会学:文化産業における共通文化の可能性』『恋愛社会学:多様化する親密な関係に接近する』『入門・家族社会学:現代的課題との関わりで』。 【目次】 はじめに――「好きになる」とは 第1章 アセクシュアル/アロマンティックとは何か 第2章 Aro/Ace の歴史 第3章 Aro/Ace の実態調査 第4章 差別や悩み 第5章 強制的性愛とは何か 第6章 セクシュアリティの装置 第7章 結婚や親密性とセクシュアリティの結びつき 第8章 Aro/Ace の周縁化を捉えるために 第9章 Aro/Ace のレンズを通して見えてくるもの おわりに
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假面の告白 初版本復刻版 (仮面の告白)
¥3,960
1949(昭和24)年に刊行、日本文学史を揺るがした自伝的書き下ろし小説の初版本を限定復刻。発表当時の「『假面の告白』ノート」「作者の言葉」も収録する。生誕100年記念出版。 本文のみならず、カバー、表紙、扉、帯、そして、三島氏自身による「「假面の告白」ノート」を含む、当時の「書き下ろし長篇小説」シリーズの月報までを再現。 三島氏が広告宣伝のために書いたという「作者の言葉」、三島氏の死去の直後に書かれた坂本一亀氏による回想エッセイ「『仮面の告白』のころ」を含む小冊子も封入。 ※部数限定復刻につき、重版はいたしません。 平野啓一郎氏推薦! 「私は永遠に私でしかない。──絢爛たるペダントリーと華麗な技巧、瑞々しくも官能的な詩情に酔わされながら、読者が最後に向き合うのは、素顔の三島の孤独な自己認識だ。この告白は悲痛だが美しく、そして確かに、天才の開花だ。」 著者 三島 由紀夫 (ミシマ ユキオ) 1925年東京生まれ。東京大学卒業後、大蔵省に入庁した後に退職し、執筆生活に入る。1949年刊行の『仮面の告白』で作家としての地位を確立。1970年自衛隊市ヶ谷駐屯地で割腹自決。
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別冊太陽 新版 三島由紀夫
¥2,400
永遠の美と理想に向かって 己を駆動させ続けた、その「文学的」生涯とは何だったのか。 恐るべき作家の軌跡を追う──。 生誕100年を記念し、新版にて刊行決定。 平野啓一郎による巻頭エッセイや、巻頭グラビアを追補した、 三島文学と生涯への格好の入門書!! 《巻頭エッセイ》 明察と酩酊との奇妙なアマルガム──百歳の三島由紀夫を想像する年 平野啓一郎 魂と肉体の交渉 横尾忠則 《巻頭グラビア》 MISHIMA──高貴な被写体 《三島由紀夫の時代》 ◎1925年1月14日-1940年頃 先行する言葉 “詩を書く少年”の時代 童話への耽溺/公威をめぐる女性たち/紙上映画「世界の驚異」 ◎1941-45年頃 “三島由紀夫”の出発 戦時下、「花ざかりの森」の時代 ペンネームの由来/習作期の未発表小説「廃墟の朝」/芝居日記 ◎1946-51年頃 “内心の怪物”との苦闘 戦後、「仮面の告白」の時代 会計日記/脆さうな造花 川端康成との出会いと「盗賊」 ◎1952-57年頃 才華撩乱の文学 「金閣寺」の時代 三島文学における筋肉 ◎1958-64年頃 空白の時代に挑む 「鏡子の家」の時代 ぼくはオブジェになりたい ◎1965-1970年11月24日 雅と行動と 「豊饒の海」の時代 学生運動と三島由紀夫/「豊饒の海」結末 世界を存在させる夏の庭 書簡にみる三島由紀夫の最期/三島由紀夫 最後の言葉 ◎1970年11月25日 真昼の最期/事件の反響 《エッセイ》 三島さんと映画「憂国」 藤井浩明 最後の二日間 徳岡孝夫 今、蘇る危うい予告 石原慎太郎 3M(ミシマ/モリタ/モリムラ)を見据えて 森村泰昌 《論考》 書くことが生きることと密接につながっていた 松本 徹 映画人を刺激し続ける主題 山内由紀人 言葉ひとつでドラマを構築することに魅せられて 松本 徹 血の通った原体験から生まれる批評精神 井上隆史 多様な人を相手に座談の妙 山中剛史 死の煌めき 田中美代子
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養生する言葉
¥1,760
この世界が、あなたにとって、ちょっとでも生きやすくなりますように。 自分自身を優しくいたわる「ヒント」がつまったエッセイ集。 大江健三郎、ハン・ガン、津村記久子、文月悠光、『ブルーロック』、『君と宇宙を歩くために』……文学研究者が出会った、人生に寄り添ってくれる「言葉」と「物語」。 「養生という言葉を私は自分自身の生を養うさまざまな物語とつなげて考えてきた。ちょこんと横に置いて、ヒントとなる物語。自分の感情を教えてくれたり、生きる力をくれるような表現。それらを養生する言葉として捉えてきた。養生する言葉は、生きるための知恵であり、私よりも先に生きてきた人たち、同時代に生きている人たちが重ねてきた、輝くような実践の集積である。」 装幀・装画:鈴木千佳子
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言葉の展望台
¥1,430
いま、あなたとの会話で起きたことは、いったい何だろう? マンスプレイニング、コミュニケーション的暴力、会話の引き出し、言語的なポリティクス、アイデンティティと一人称、人々をつなげる言葉、誠実な謝罪と不誠実な謝罪……。難しくて切実で面白い「言葉とコミュニケーション」を、「哲学」と「私」のあいだのリアルな言葉で綴るエッセイ。 【目次】 プロローグ コミュニケーション的暴力としての、意味の占有 そういうわけなので、呼ばなくて構いません ちょっとした言葉に透けて見えるもの 張り紙の駆け引き、そしてマンスプレイニング 言葉の空白地帯 すだちかレモンか 哲学と私のあいだで 会話の引き出し 「私」のいない言葉 心にない言葉 大きな傘の下で会いましょう 謝罪の懐疑論 ブラックホールと扉
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女の子のための西洋哲学入門 思考する人生へ
¥3,630
メリッサ・M・シュー+キンバリー・K・ガーチャー=編 三木那由他+西條玲奈=監訳 青田麻未/安倍里美/飯塚理恵/鬼頭葉子/木下頌子/権瞳/酒井麻依子/清水晶子/筒井晴香/村上祐子/山森真衣子/横田祐美子=共訳 これまでの「男性のための哲学」ではない、もうひとつの哲学へ。 「女の子」が成長し大人になっていく過程で考えるべき哲学の問いを解きほぐし、 「自由に思考を広げること」、そして「自分の力で考えながら生きること」の楽しさとかけがえのなさを説く。 女性哲学者たちがいざなう、かつてない哲学入門・画期的エンパワメントの書! あなたは、哲学の歴史のなかで、女性の哲学者の名前を10人挙げられますか? 3人ならどうでしょう? ほとんどの人にとって、それはむずかしいことなのではないでしょうか。 女性は長い間、哲学の分野で疎外されてきました。なぜなら、彼女たちの貢献は歴史的に男性たちの業績として扱われたり、あたかも貢献など存在しないかのように葬り去られたりしてきたからです。 本書は、女性哲学者たちが「自分が18歳から20歳くらいだった頃を振り返り、自分自身の疑問を見つけ、知的に成長しつつあるその時期に、どんな本があったらよかったか、そしてその本にどんな章があったらよかったか」というテーマで執筆した、新しい「哲学への扉」とでもいうべき本です。 女の子や若い女性を哲学的な思考へと招き入れ、哲学的に物事を考えてみるよう勇気づけるものです。 哲学に触れ始めたばかりのひとにもおすすめできるこの本は、哲学的な問いとは何か、そしてそれが女の子や女性の生活や人生にどのように当てはまるのか、幅広い視点と思考を広げていくヒントを提供します。 本書では、哲学のおもな分野(形而上学、認識論、社会哲学・政治哲学、倫理学)が扱われます。どこからでも読める章立てなので、構える必要はありません。ジェンダーと哲学の交差点について興味のあるひとにとって必ず役立つ1冊となるでしょう。 例えば、アイデンティティや自律といった自己のあり方、科学や芸術や疑いといった知のあり方、人種やジェンダーといった社会構造や権力関係が私たちの現実をどのように形づくるのか、そして、怒りや共感や勇気などの感情と倫理の関わりを現実の問題の中でどのように考えていけるのか。 2020年代の今を生きる私たちにとっても切実で、好奇心を刺激する哲学的なテーマを、生き生きと魅力的な文体で、親しみやすく説いていきます。 いままさに女の子であるあなた、あの頃女の子だったあなた、これから女の子になっていくあなた、女の子と見なされたことのあるあなた、女の子のことをもっと理解したいあなたへ──すべてのひとを歓迎する、私たちのための哲学への招待です。 この世界で何ができるか確かめてみよう。結局、自分のほかに誰も知識を与えることはできず、この世界も向こうの世界も理解するのは自分次第なのだから。自分のために感じ取り、学び、生きなければなりません。 (中略) 要するに、彼女の行く道は哲学の道にたどり着くものです。思索に満ち、慎重を要する、そして好奇心を掻き立てる道です。 (中略) あなたもこの輪に招かれているのです。 (「プロローグ」より) – 西洋哲学の歴史はおおむねシスジェンダーの、ヘテロセクシュアルの、白人の男性たちの思考の歴史でした。もちろん実際には優れた女性哲学者は何人もいたのですが、西洋哲学の解説のなかで彼女たちが話題になることは、ごく最近の哲学者の場合を除くとあまりありません。日本で西洋哲学について解説するひとも、ほとんどはシスジェンダーで、ヘテロセクシュアルで、人種的・民族的マジョリティの男性たちでした。そしてそうした男性たちが、自分自身の経験を具体例として挙げたりしながら、過去の男性哲学者たちの思想を引用し、哲学への導入を用意してきました。 だから、これまでの西洋哲学の入門書は言ってみればずっと『男の子のための西洋哲学入門』ばかりになっていました。男性が、男性哲学者の話を、男性である自身の経験を例として使いながら解説していたのです。そんな入門だらけだと、どうしても女性や女の子にとってはどうにも入りづらい門ばかりになってしまいますよね。だからこそ、この本はあえて「女の子のための」と銘打っています。もともとどの性別向けでもなかったもののなかに「女の子用」をつくるためではなく、もともと「男の子用」だった世界に「男の子用」でない場所をつくるためです(本当は『ノンバイナリーの若者のための西洋哲学入門』もあってしかるべきなのですが、残念ながらいまのところ実現していません)。 (「監訳者まえがき」より)
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BLマンガの表現史 少年愛からボーイズラブジャンルへ
¥2,540
紹介 1970年から2000年に商業ベースで刊行された2,873作品を数量的に分析して、時期ごとの特徴やジャンル総体の変化を実証的に明らかにする。女性たちが時代ごとの厳しい現実を生き延びるために紡ぎ出してきた表現のダイナミックな歴史をたどる。 解説 少年愛の時代から呼称を変えながら50年以上受け継がれてきた「男性キャラクター同士の恋愛やセックスを軸にする物語」は、巨大なメディア産業の一翼を担うBLへとどのように至ったのか。ポピュラー文化の一つのジャンルとして確立する過程で、表現の型やお約束はどう変遷してきたのか。そもそも、BLをBLたらしめるものとは何なのか。 1970年から2000年に商業ベースで刊行された2,873作品を幅広く数量的に分析して、時期ごとの特徴を浮き彫りにする。とりわけ、ストーリーやキャラクター、カップル、セックスシーンの特徴を比較して、ジャンル総体の傾向を分析する。そのうえで、その背後にある女性を抑圧する社会規範との関連を捉える。 「悲劇から恋の成就というハッピーエンドへ」「女性的な美しさから男性のかわいさへ」などのジャンルの変化を実証的に明らかにして、女性たちが時代ごとの厳しい現実を生き延びるために紡ぎ出してきた表現のダイナミックな歴史をたどる。 目次 はじめに――〈男×男〉マンガの誕生と変化を考えるために 第1章 BLマンガというジャンル 1 〈男×男〉物語はどう論じられてきたか 2 約束事と型 3 〈男×男〉作品とマンガ研究の先行研究 4 本書の分析方法――〈男×男〉マンガの特徴とジャンルの成立過程を分析するために 第1部 変化を捉える――〈男×男〉マンガの通時性 第2章 ストーリーの数量的分析 1 舞台――時代と国・地域 2 恋愛――カップルと物語の結末 3 セックスシーンの有無 4 各時期のストーリーの特徴と変化 第3章 キャラクターの数量的分析 1 基本設定――年齢層、国籍・出身地、職業・属性 2 特徴――家族・境遇、性的指向 3 キャラクターの容姿――言及の有無と表現内容 4 各時期のキャラクターの特徴と変化 第4章 カップルの数量的分析 1 基本設定の差異――年齢層、立場や社会的地位 2 容姿の差異――身長と瞳、容姿の言語表現とジェンダー 3 〈攻〉〈受〉関係と〈能動側〉〈受動側〉 第5章 セックスシーンの数量的分析 1 基本的構造――性行為の導入シーンとセックスの様式 2 〈攻〉〈受〉役割の差異――モノローグの語り手、着衣の状況 3 〈攻〉〈受〉の表情や様子の描写 4 性的な身体部位の描写 5 各時期のセックスシーンの特徴と変化 第2部 時代の特徴を捉える――〈男×男〉マンガの共時性 第6章 〈男×男〉マンガの誕生――少年愛期 1 非日常の世界 2 美少年という表象 3 カップルでの愛と成長 4 イメージとしてのセックスシーン 5 少女マンガが獲得した〈男×男〉の意義――少年愛の時代 第7章 〈男×男〉マンガの成長――JUNE/耽美期 1 変化する〈男×男〉マンガの舞台 2 美しさを内包するキャラクター 3 成長した少年愛の物語 4 におわせる表現技法 5 〈男×男〉マンガ史の3つの潮流――JUNE/耽美の時代 第8章 〈男×男〉マンガの転換――プレ・ボーイズラブ期 1 愛し合う2人が結ばれる物語 2 日常世界に生きる男性たちの恋愛 3 対等な立場とカップルの非対称性 4 〈攻〉〈受〉役割の明示と固定化 5 〈男×男〉マンガのマーケットの誕生 第9章 〈男×男〉マンガのジャンルの形成――ボーイズラブ期 1 ボーイズラブの約束事 2 男性をどう描くか 3 同じ世界の2人とボーイズラブジャンルの定型 4 性的な表現の追求 5 新たなジャンルとしてのボーイズラブ――ボーイズラブの時代 おわりに――BLジャンルができるまで、できてから 参考文献一覧 あとがき 著者プロフィル 西原 麻里(ニシハラ マリ) 1984年、佐賀県生まれ。跡見学園女子大学文学部准教授。専攻は社会学、マンガをはじめとするメディア文化研究、ジェンダー・セクシュアリティ研究。共編著に『マンガ文化55のキーワード』『ポスト〈カワイイ〉の文化社会学――女子たちの「新たな楽しみ」を探る』(ともにミネルヴァ書房)、共著に『BLの教科書』(有斐閣)、論文に「「ボーイズラブ」ジャンル形成期における「マンガ・アニメファン」雑誌の言説」(「人間学研究」第19号〔2020年〕)など。 上記内容は本書刊行時のものです。
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但馬日記 演劇は町を変えたか
¥2,530
生まれ育った東京を離れ、家族で兵庫県北の小さな町に移り住んだ理由は「転勤」!演劇と観光の学べる専門職大学の開学、国際演劇祭の開催…。新たな共同体をつくる試みは、コロナ禍や市長選の対立構造に翻弄されていく。芸術や文化による地域の再生は可能か?町に新しい風は吹いたのか?濃密に語られる三年半の記録! まえがき 第1章 移住まで――コウノトリの郷へ 第2章 見えない敵と戦う――コロナ禍のはじまり 第3章 幕が上がる――豊岡演劇祭開幕 第4章 大学を開く――芸術文化観光専門職大学創設 第5章 演劇の町なんかいらない――豊岡市長選挙 第6章 挑戦は続く――明けない夜はない 終章 希望の風――この一年 平田オリザ(ヒラタ オリザ) 劇作家,演出家,芸術文化観光専門職大学学長.劇団「青年団」主宰.江原河畔劇場・こまばアゴラ劇場芸術総監督.1995年『東京ノート』で第39回岸田國士戯曲賞受賞.2002年日韓国民交流記念事業『その河をこえて,五月』で第2回朝日舞台芸術賞グランプリ受賞.ほか受賞多数.2011年フランス文化通信省より芸術文化勲章シュヴァリエを受勲.主著に『芸術立国論』(集英社),『わかりあえないことから』(講談社),『演劇のことば』『新しい広場をつくる』(いずれも岩波書店)など.小説に『幕が上がる』(講談社,2015 年映画化).
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ふじと南極のなかまたち 下
¥1,320
観測員の前にたちはだかるのは、ペンギン!アザラシ! 時は昭和40年。 東京から日本初の砕氷艦である南極観測船「ふじ」が出港しました。 そして、ついに南極に到着! ペンギン皇帝閣下から南極入国パスポート発行(?) 昭和基地の再建で大忙し! 助っ人はペンギン!? 貴重な水と生野菜 ブリザード襲来! etc 実話をもとにした南極観測物語!
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ふじと南極のなかまたち 上
¥1,320
観測員の前にたちはだかるのは、ペンギン!アザラシ! 時は昭和40年。 東京から日本初の砕氷艦である南極観測船「ふじ」が出港しました。 200名以上の乗員や観測隊のお仕事は様々。 航海、通信、調理、医療、研究…たくさんのプロフェッショナルが協力して南極に挑みます。 そんな1万4千キロ彼方、南極への旅路は驚きの連続! 地獄の船酔い、 ペット(?)の犬ブルとホセ。 南極を勉強する「ふじ大学」開講! 乗船中に盲腸に!? 密航者あらわる!? etc 実話をもとにした南極観測物語、開幕!
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【最終号!】NAGI-100 <2025冬春> 特集:有機的に生きる
¥720
特集 「有機的に生きる」 有機的で、普遍的で、持続的な 地域のあり方を探ってきたNAGIでは 25年の集大成として 有機的なライフスタイルの方々を通じて地方の復権を呼びかけます。 三重に根を下ろし、自然と共生しながら 暮らしを手づくりされている人(家族)たちの姿から 人間らしく生きるヒントが、きっと見つかるはずです。 [内容] 自然への感謝を伝える日本料理店 朔 沓沢敬・佐知子さん 土を耕す里山シンガー・ソングライター Chojiさん アフリカで気づいた本当の豊かさ HATAKEYA 川﨑亮太・麻里さん 水沢の茶農家女子を率いる姉御 かぶせ茶カフェ 清水加奈さん 暮らしを手づくりする木工作家 げんげのはらっぱ 野田哲夫さん 愛農かまどの技と物語を次世代へ 野呂由彦さん 小麦の6次産業化で農村風景を復活させたい mellow 島田大輔さん 母の思いを受け継ぎ海水で塩を焼く 岩戸の塩工房 百木良太さん やがて土に還る家づくりを石場建てで 木神楽 高橋一浩さん 酒米を無農薬栽培し全量を純米酒に 森喜酒造 森喜るみ子さん 自給自足を夢見た猟師夫婦と里山ネイティブ12歳 MY HOUSE 安田さん一家 尾鷲を元気に!町おこしのアイデアを次々と 松井まつみさん <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 柴原洋一さんが自身にインタビュー OLD MOTORCYCLE LIFE SUZUKI KATANA/osatto ハイクで俳句 伊勢本街道を歩く④横野~田丸/久世伸子 ギャラリー凪 聖都エルサレム/中野晴生 神宮という宇宙 お木曳が繋ぐもの NAGI-FILE 三重県内の旬な情報 建築という冒険 ポトガラヒースタジオ/米田雅樹 火のある暮らし 日々の炊飯は愛農かまどで 発行人対談 舘浦あざらし vs 吉川和之 読者の手紙拡大版 100号に寄せて
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NAGI-99 <2024冬号> 特集:買い物が楽しい個人商店・市
¥720
特集 「買い物が楽しい個人商店・市」 「買い物は投票である」という言葉をご存知ですか。 私たちが日々なにを選び買うかは、 その商品や企業を支持していることに他ならない。 結果として今の社会が出来上がっているから 買い物は選挙と同じという意味です。 日頃スーパーやコンビニ等の恩恵にあずかる身ですが もう一度見直したい、 地域の個人商店で買い物する楽しさを。 八百屋、魚屋、肉屋、豆腐屋⋯⋯ 地域で長く続いている商店で 単にモノを売り買いするだけではない 顔が見える関係による歓びの交換を。 [内容] 第1部 個性が光る個人商店 青 果 なかこう青果店/鎌田青果 鮮 魚 浜よし/魚石/フジヤマ 精 肉 田中精肉店/カネキ精肉店/おう児牛肉店 カタログ お肉屋さんのデリカテッセン 豆 腐 豆腐力 練り物 川清蒲鉾店/マルエス田中商店 乾 物 かねやす/川出海苔店 米 世古米穀店 糀 中村糀店 あん 伊勢製餡所 酒 義侠屋/タルヤス 駄菓子 かめちゃん/さんぺや 第2部 非日常の高揚を味わう市 三滝川慈善橋市場 三八市 伊勢のだいどこ市 尾鷲イタダキ市 日並の市 ハラペコ里の市 <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 川崎佐和さん/柴原洋一 OLD MOTORCYCLE LIFE フラットツインは疲れ知らず/osatto ハイクで俳句 伊勢本街道を歩く③奥津~横野/久世伸子 NAGI-FILE 三重県内の旬な情報 建築という冒険 空き家を記憶の図書館に/米田雅樹 ヤギ飼う人びと 福田由美子さん 先見の人 御木本幸吉 発行人対談 舘浦あざらし vs 吉川和之
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NAGI-98 <2024秋号> 特集:マニアックな三重旅
¥720
特集 「マニアックな三重旅」 全国に名の知れた観光地を数多く有する三重県。 が、地元に暮らす人々は常々こう思っているのでは、 もっと隠れた良いところがあるんだけど、と。 NAGI-98号では、通人のガイドで三重を旅します。 きっと郷土の再発見になるはず。 [内容] 桝屋善則さんの案内で 山田のお稲荷さん巡り◉伊勢市 山本直子さんの案内で 河崎で隅蓋ウォッチング◉伊勢市 坂政明さんの案内で 鉄道遺産と加太越奈良道を訪ねる◉亀山市 上野理志さんの案内で 四日市あすなろう鉄道の旅◉四日市市 桃山鈴子さんの案内で 四郷風致地区へ昆虫観察に◉四日市市 加藤みきおさんの案内で 神戸で昭和にタイムスリップ◉鈴鹿市 ミフジ・村田紙店・銀河堂Z 県都の文具店めぐり◉津市 正午に流れるヤサホーラエー 尾鷲節を探して町歩き◉尾鷲市 映画・銭湯・居酒屋 山﨑範子さん流伊勢の歩き方 <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 元町夏央さん/柴原洋一 OLD MOTORCYCLE LIFE キャンディグリーンの貴婦人/osatto ギャラリー凪 Ayanasu/ペルナッカ スダカラン ハイクで俳句 伊勢本街道を歩く②山粕~奥津/久世伸子 先見の人 本居宣長 NAGI-FILE 三重県内の旬な情報 建築という冒険 はたけスーパーの丘/米田雅樹 ヤギ飼う人びと 小原田氣恵さん 火のある暮らし 自作の五右衛門風呂 谷根千トークイベント報告 雑誌づくりとその町暮らし 兎の耳 スローな船旅のすすめ
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NAGI vol.97 浦々の郷土富士浅間さんへ
¥720
特集 「浦々の郷土富士 浅間さんへ」 浅間(せんげん)さんとは、富士山の神をまつる山や川、神社等のこと。 浅間信仰はいつ、どのように始まったのか。 三重県内の浅間さんはどこにあって、そこではどんなお祭りが…。 ほぼ1時間で登れる浅間山への登拝ガイドとともに 知られざる浅間さんの魅力をお伝えします。 後半には、浅間信仰の大元・富士山登拝記も。 [内容] プロローグ 浅間さんってなに? 登拝ガイド 浅間山に登拝しよう 南伊勢(旧南勢) 五ヶ所/切原/宿浦・田曽浦/迫間浦/礫浦/相賀 南伊勢(旧南島) 阿曽浦/方座浦/古和浦 志摩 迫子/大山 紀北 相賀/渡利・引本/島勝浦 松阪 堀坂山 寄稿 三重県南部の浅間信仰 鈴木翔大 エピローグ 江﨑満さんのウラ浅間案内 埋もれゆく浅間さんに光を 富士登山記 浅間信仰の根本、富士山へ <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 髙梨英子さん/柴原洋一 OLD MOTORCYCLE LIFE osatto ハイクで俳句 伊勢本街道を歩く①榛原~山粕/久世伸子 神宮という宇宙 神馬 NAGI-FILE 三重県内の旬な情報 建築という冒険 自動運転トイレ/米田雅樹 ヤギ飼う人びと 森 武さん 火のある暮らし 家族5人分の食事をロケットストーブで 先見の人 河村瑞賢 インタビュー 元「谷中・根津・千駄木」発行人 山﨑範子さん
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NAGI vol.96 熊野古道伊勢路を歩く
¥720
特集 「熊野古道伊勢路を歩く」 伊勢神宮に現世利益を祈った旅人が、田丸で巡礼装束に着替え 極楽往生と来世の幸福を願って目指した熊野古道・伊勢路(東熊野街道)。 かつては〝蟻の熊野詣〟とも称された峠越えの道は、長らく人々の記憶から忘れ去られていたが、ある事件をきっかけに一躍脚光を浴びる。 2004年夏、ユネスコ世界文化遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されたのだ。 苔むす石畳道、峠から眺める熊野灘、間近に触れる異郷の暮らし… 登録から20年を迎える三重県唯一の世界遺産を、古の巡礼気分で歩いてみませんか。 [内容] ・プロローグ 信不信を選ばず浄不浄を嫌わず、共存共栄する大切さを教えてくれる 三石 学 ・ルートガイド 内宮から本宮まで伊勢路200kmを完全ガイド ・歩行記 もうひとつの伊勢路・本宮道 ・ボランティア 伊勢路を守る人たち 女鬼峠保存会/熊野古道語り部友の会/ルーパーの会/二木島峠・逢神坂峠世話人会 ・エピローグ 伊勢路を完歩して <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 三浦秀典さん/柴原洋一 OLD MOTORCYCLE LIFE osatto ギャラリー凪 不在の彫刻/中谷ミチコ CASA NAGI 森に溶け込む24坪のアトリエ住宅/アトリエMATA 緊急寄稿 長太の大楠が危ない/蔭地敏男 NAGI-FILE 三重県内の旬な情報 建築という冒険 動く家/米田雅樹 ヤギ飼う人びと 岡本光代さん 火のある暮らし 床暖房できるロケットストーブ ハイクで俳句 錫杖ヶ岳で忘年女子会/久世伸子 先見の人 田中善助
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NAGI-95 <2023冬号> 特集:令和の古民家食堂
¥720
特集 「令和の古民家食堂」 古民家とは、伝統的な工法で建てられた、おおむね築100年を経た木造住宅のこと。 ひと昔前までは価値なきものと見捨てられてきた古民家ですが その魅力に気付いたひとびとが飲食店へとリノベーションし 地域を活気づけています。 令和の潮流は、自力改装や建築家に委ねたセンスある大胆リフォームなど。 カフェ、日本料理、創作キュイジーヌ⋯ 生まれ変わった空間で、ゆるりと食事のひとときを。 [内容] 1章 町家を食堂に 伊勢河崎、亀山関宿など町中の再生例 2章 田舎家を食堂に なつかしい田の字造りの家をリノベ インタビュー 古民家再生の心得 小林建一さん/世良和也さん <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 大形拓嗣さん/柴原洋一 OLD MOTORCYCLE LIFE osatto ギャラリー凪 Dollhouse/工藤和代 CASA NAGI 風景をとりこむ十文字壁のスクエアハウス/きりん 神宮という宇宙 神宮暦 NAGI-FILE 三重県内の旬な情報 建築という冒険 10年後の写真館/米田雅樹 ヤギ飼う人びと 山本豊さん 火のある暮らし 薪で沸かすドラム缶風呂 ハイクで俳句 三木崎灯台と海辺の廃村/久世伸子 先見の人 谷川士清
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NAGI vol.93 巨岩に会いに行く
¥720
出版社:月兎舎 判型:B5 104ページ ISBN:978-4-503-22857-4 特集 「巨岩に会いに行く」 落っこちそうで落ちない岩、動物の形に見える岩、 しめ縄を張られ、人々が頭を垂れて祈る岩⋯⋯。 縦に長い三重県は、中央構造線の南北で地質が一変する。 鈴鹿山系へ、熊野灘沿岸へ、伊勢志摩の景勝地へ 大地の隆起と火山活動、雨、風、波が膨大な年月をかけて刻んだ 「造化の妙」を愛でに行こう。 [内容] ◎プロローグ 岩ってなに? 三重で見られるおもな地質 ◎信仰の岩 夫婦岩・潜島 伊勢 浦神社 鳥羽 鸚鵡岩 志摩 花の窟・大丹倉・まないたさま 熊野 神内神社 紀宝 ◎見立て岩 ペンギン岩/猿神石/桃太郎岩/獅子岩 ◎岩を歩く 御在所岳・国見岳 鈴鹿山脈のロックガーデン 入道ヶ岳 奇岩待つイワクラ尾根 仙ヶ岳 高僧修行地に立つ仙の石 羽黒山 出羽ゆかりの大権現 石山観音 国内最大規模の磨崖仏群 伊勢山上 スリルと絶景が待つ修験場 青峰山 参詣道に物語ある岩々 天狗倉山 おちょぼ岩と岩屋堂 便石山 巨岩・象の背 鬼ヶ城 風化侵食された海崖奇景 オハイ 原生林奥の秘境 楯ヶ崎 柱状摂理の大絶壁 ◎ミニインタビュー 七里御浜はいかにして造られたか 前義典さん ◎寄稿 岩石信仰の世界とどう対峙するか 吉川宗明さん <連載/シリーズ> NEW WORLD シャンティー 原発のない町で 羽間瞳さん/柴原洋一 OLD MOTORCYCLE LIFE osatto CASA NAGI 人と猫が心地よく過ごす終の住処/造家工房 魚心あれば下心 ほんとうの海洋教育を/佐藤達也 建築という冒険 あめのみち/米田雅樹 ヤギ飼う人びと 中野直美さん 火のある暮らし 家族を集める自作ピザ窯 ハイクで俳句 参宮街道お花見ハイキング 先見の人 稲葉三右衛門 (版元サイトより)
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NAGI vol.90 古墳めぐりへ
¥720
"特集 「古墳めぐりへ」 3世紀から7世紀にかけて 全国には約16万基もの古墳が築かれました。 その数、ざっとコンビニの3倍! 三重県には7100基が残されており 数の多さでは全国第9位。 伊賀地域には大きな前方後円墳が集中しています。 草木が枯れ、墳丘の全容が見えやすい 秋から冬は古墳めぐりの旬。 大きさや形を確かめたり、石室に入ったり… 古代へのタイムスリップを楽しみましょう。 [内容] ◉墳活ビギナーにおすすめの10コース 01.御旅所古墳から御墓山古墳へ 伊賀市 02.美旗古墳群と城之越遺跡 名張市・伊賀市 03.明合古墳は県内唯一の形状 津市 04.嬉野に点在する前方後方墳群 松阪市 05.伊勢の王が眠る宝塚1号墳 松阪市 06.坂本古墳群から斎宮跡へ 明和町 07.海を通じて九州と交流か 志島古墳群 志摩市 08.離島ゆえ残された答志島の古墳 鳥羽市 09.富士山古墳群 最後の1基 鈴鹿市 10.ヤマトタケルノミコトの陵墓は 鈴鹿市・亀山市 ◉付記 古墳の種類と構造 ◉クラフト 椅子張り職人がつくる古墳クッション ◉墳活入門 王の偉大さを伝える圧倒的ビジュアル 髙松雅文 "
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NAGI-68 <2017春号> 特集:知の探検に出かけよう 博物館で見る夢
¥713
特集 知の探検に出かけよう 『博物館で見る夢』 博物館の価値はハコの大きさではない。 大切なのは、そこにしか無いものが知的好奇心をくすぐるか 館長の情熱が見る者に伝わってくるか その空間をたゆとうひと時、夢心地になれるか否か。 渾身のコレクション、母なる海と人間の関わり 千年を越える神宮の営み、明治の名建築の息吹。 独自のテーマで大人を楽しませてくれる博物館を紹介する。 さあ、知の冒険へ。 ●渾身のコレクション マコンデ美術館 伊勢市 万協フィギュア博物館 多気町 BANKO archive design museum 四日市市 川原の一本松 四日市市 坂井田・世界凧博物館 津市 ●海と人の関わりを知る 真珠博物館 鳥羽市 マリンギャラリー 鳥羽市 海の博物館 鳥羽市 ●式年遷宮が伝える工芸魂 せんぐう館 伊勢市 神宮徴古館・農業館 伊勢市 ●明治建築と会う 博物館明治村 愛知県犬山市 <連載/シリーズ> 東京で三重の食を発信 割烹店主・田中佑樹 アイヌを守らねば/山本命 パンダだからしょうがない/osatto 母性愛の強い爬虫類 ミシシッピーワニ/若井嘉人 局ヶ岳 /森武史 写真家 南川三治郎/林裕己 土間を挟んで二世帯が水平対向する平屋 ちゃぶ台から生まれる和 伊賀鉄道に木育トレイン登場/非常時持出米 大久保雨咲『ドアのノブさん』/古民家ゆう庵/ちきゅう食 産後ドゥーラ/風車/上野屋こんにゃく/DOMINGO おんりぃ福/うみやまあひだミュゼ こだわりのトマトとメロン作り谷口/アトリエジータ 料理人も通う魚介類ピカイチの店「いやさか」 船越牡蠣を食べに/建築文化講演会/雪の綿向山/浜松の名店 鎖国の時代?/波風立流 原発推進の町・紀勢町の物語/柴原洋一 備中松山城/土面彰史